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高速PDCAのためのアナリティクスはシンプルでなければならない

2015/12/22 11:00
橋本 翔

データドリブンなデジタルマーケティング戦略の実現に向けて、昨今では古くからのBIのみでなく、統計解析までが可能なアクセス解析ツールなど、データ探索のための複雑な分析が可能なツールが数多く出回っています。

ただし、サイト改善のPDCAを回すための分析においては複雑な分析よりも、どの施策によってどれだけKPIが上下したのかを把握するために、以下三点が重要なポイントとなります。

  1. 必要最低限のデータの網羅性
  2. 関係者への適切な形式でのデータの配布
  3. 深掘りが必要な時に時間をかけずに正しく深掘りができる体制の構築


つまり、分析できるレポートがどれだけ多いかが重要ではなく、施策が正しく評価できるデータによって、これまでに実施した施策が想定通りの効果が出ているのかどうかを関係者全員が日々モニタリングできること、深掘りした分析が必要になった時にすぐに分析ができる要員が社内にいること、が重要になるのです。

一点目の必要最低限のデータの網羅性については、KPIに直結しているデータの網羅性、特に施策の良し悪しの判定のために必要なデータの網羅性を指します。

Eコマースのサイトであれば、訪問回数、CVR、売上高、RPV、注文単価などの指標以外に、商品詳細到達率やカート到達率などのマイクロコンバージョンを並べた上で、入口ページ、回遊ページ、流入元などの施策別にデータが閲覧できる環境を用意する必要があります。

二点目の関係者への適切な形式でのデータの配布に関しては、現状把握のためのサマリはダッシュボード&HTML形式のメールをデイリーで配信し、詳細はExcelファイルの添付でメールをウィークリーで配信するなどが適切でしょう。

ここでの配信はツールによって自動化できますので、レポート作成と定期的な配信に貴重なリソースを割いてしまうことがないよう、自動化をご検討ください。

三点目の深掘りが必要な時に時間をかけずに正しく深掘りができる体制の構築に関しては、深掘り分析が必要になった時に対応できる要員が社内にいることが重要となりますので、専門スキルの習得が必要です。予め育成計画を練った上で社内に少なくとも1名はアサインすることをおすすめします。

また、ここで求められる分析担当者は、ただ言われた通りのデータを集計するだけでなく、集計したデータからアクションにつながるような示唆を発見ならびに提示できる必要があり、分析とアクションがセットであることをチームに対して意識付けしなければなりません。

これら三点を押さえ、なるべくシンプル且つタイムリーなレポートの構築と定期配信による高いレポートへのアクセシビリティを実現することによって、施策を日々評価、意思決定しながら高速にPDCAを回すことができるようになります。